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カバー工法を勧める際の注意点

屋根材

みなさんこんにちは。
最近増えている屋根のカバー工法。
既存リフォームにおいては、工期を短縮できて、一般の屋根葺き替えよりコストを削減できるということで
今や多くの工事店さんが勧めているいると思います。
その他、メリットとしては、断熱性・防音性・防水性がアップするということが言われています。

中でもお施主様が気にされている耐震性について。
既存の屋根はそのままでさらに新しい屋根材を被せるので、もちろん重量が増え建物自体の負担が増えることになります。
その対策としてとても軽量で丈夫な屋根材として金属屋根を採用することによって耐震性の問題をクリアにしていることと思います。

軽量な屋根材でカバーすることにより、耐震性の心配は少なくなりますが、今まで同様の耐震性ではないことを知っておきましょう。

そんなお施主様とのやりとりの中で、カバー工法のメリットだけではなく、デメリットをきちんと話をされているでしょうか?
まず、注意が必要なのは、屋根に関しては「火災保険が適用されなくなること」
火災保険はあくまでも、既存の屋根に対しての保険になりますので、上から被せた屋根に関しては補償されませんので注意が必要です。

また、「もし、雨漏りがした場合」
二重に屋根を重ねることによって、一見雨漏りにはさらに縁遠くなるように思いがちですが、
元々の既存屋根の下地が傷んでいる場合、安心はできません。
さらに、二重に屋根材を被せていることにより雨漏りの箇所を探しにくくなります。

また、中には屋根を2枚重ねることにより結露が発生しないか?
心配なお施主様もいらっしゃいます。
でも、結論を先に言うと、カバー工法で結露を心配する必要はありません。
古い屋根と新しい屋根の間に防水シートを敷くので、結露しても防水シートの上に水が流れますので問題ありません。
また、屋根の頂点に換気棟という部材を取り付ければ、小屋裏の空気を循環させてくれるので、結露防止になります。
本来、適切にカバー工法が施工されている限り、結露することは考えにくいでしょう。

ただしカバー工法では、古い傷んだ既存の屋根材を剥がさず、その上に新しい屋根材を重ねるケースも出てくるでしょう。
もともと古い屋根材が多量の水分を含んでいる、もしくは劣化が激しい場合は、結露が起こる可能性もあるので注意しましょう。
既存の屋根材の劣化があまりにも激しい場合は、カバー工法はおすすめできません。
その場合はカバー工法ではなく、既存の屋根材と新しい屋根材を取り替える葺き替え施工が良い選択肢になるいかと思います。

カバー工法でも、新たらしく屋根を葺き替える場合でも、どちらにおいてもメリット、デメリットがあります。
そのメリット、デメリットをきちんとお施主様にお伝えすることで、信頼感が生まれるはずです。
お施主様の建物の状況によっても異なりますし、お施主様では判断が難しい場合もあるでしょう。
だからなおさら、施工業者としてのプロ意識をここで発揮してくれることを願っております。

もっともっと我々、屋根業界のことを知ってもらい、
もっと良い業界になっていけるように頑張っていきましょう!

カバー工法に適した屋根のことなら、まずはジェイテックにお問合せくださいませ!

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